自動ドアは建物や電車やバスなどの乗り物にも使用されており、毎日生活の中で何気なく使用しています。安全に使用することができているのは、所有者が定期点検やメンテナンスを実施しているからです。

それをサポートしているのが「自動ドア施工技能士」です。自動ドア施工技能士とはどのような資格なのでしょうか?

自動ドア施工技能士とは?

自動ドア施工技能士とは?自動ドア施工技能士とは、1986年に発足された全国自動ドア協会が施工技師制度を制定し、1992年に国家検定の技能士制度へ移行し、それから国家検定制度として認定しています。

自動ドアの施工に必要な技能を保有している人に与えられる資格で1級と2級に分かれています。この資格を取得していなくても自動ドアの施工や修理を行うことはできます。しかし、現在では自動ドアを取り扱っている業者では、3人に1人がこの資格を取得していると言われています。自動ドア施工技能士がいるなら、会社の信頼も高くなり、それは評価へとつながります。

自動ドア施工技能士の仕事とは?

自動ドア施工技能士の資格があるなら、自動ドアのメンテナンスや点検、故障修理、交換、新規取付など自動ドアに関する作業を何でも行うことができます。

自動ドアは単純そうに見えるかもしれませんが、実は機械と電子機器などで構成されている高度なシステム製品で、施工指示書などを理解することができる施工技能士が正しい施工をすることで、自動ドアを安全に使用することができます。ですから、自動ドアの設置には、施工技能士が重要な役割を果たしています。

自動ドア施工技能士の資格取得は難しい?

自動ドア施工技能士の試験合格率は70%以上と言われており、国家資格の中では比較的容易に取得することができる資格です。1級は厚生労働大臣、2級は都道府県知事から合格証が交付されます。

1級2級ともに学科試験と実技試験が行われます。学科試験は自動ドア一般、施工法、材料、保守点検、建築構造、製図、関連法規、安全衛生などが扱われます。一方、実技試験は、自動ドア装置の取り外し、分解、組み立て、調整、アルミ板の切断、穴あけ、タップ加工、組み立て、部品の取り付けなどを実際に行います。

まとめ

自動ドアの修理や取り付けを行っている業者にはたいてい、自動ドア施工技能士がいます。

国家資格である資格を保有しているので、安全な場所に自動ドアを設置することはもちろん、修理や点検なども保有している専門的な知識やスキルに基づいて施工してくれるので、安心して作業を依頼できます。